数週間前から帰国中の娘と孫が
大多喜城(徳川家康の猛将、本多忠勝の居城)に出かけるというので港に釣り道具と一緒に放置してもらいました。
港は鉛筆サヨリが盛んに釣れていましたが、試験中のサヨリの空サビキ釣り仕掛けをつくる閑がなかったので、今日はアジのサビキ釣りを試そうと港の南端の堤防に入りました。
アジのサビキ釣りは昨日、大原港の白灯台で投げている人を見かけて太東港でやってみようと思い立ったからです。海は全くの凪で濁りもありません。時期が遅すぎるのを除けば、アジには絶好の条件と思えました。
大原では空サビキですが、浮きをつけて流したり誘ったりして釣っていたのです。いままでサビキと言えば投げて巻き取りのスピードはコントロールしたものの浮きで漂わすということはしませんでした。
釣り方は魅力的でしたが、今日はまったく気配もなく、10センチ弱のアジが一匹だけ、しかもサビキの一番下の針にかかっただけ。どうも潮の流れに合わせたおもりと浮きを使わないと思うように漂ってくれないようです。また試すことにしました。かなり重いおもりにしないとサビキが横に流れてしまうこと。重いおもりに耐えられる浮きの準備がないということでサビキは断念。
そこで到着早々に餌を付け替えておいた蟹かごを揚げると、なんと1キロ程度のタコと5匹程度の
イソッピ。タコを捕獲しておく袋を持参していなかったのですぐに頭をひっくり返してビニール袋に。
ちょうどお昼になったころにカニ網を竿先にぶら下げたエッチ蟹狙いを併行させる。
要するにかに篭でタコとイソッピ、蟹網でエッチ蟹です。
エッチ蟹は4時過ぎまでで30匹程度、イソッピは10匹程度、それにタコ1尾でした。
今日学習したエッチカニ取りのノウハウ。
カニ網は近くの釣り具やで1200円、特大です。カニ網は非常に絡みやすく取り扱い注意です。うっかり他の釣り具などと一緒にすると全部からめとられます。柔らかい髪の毛の束と思ってください。網の糸の滑りが悪いので上手に梳いてまとめないとこんがらがります。餌入れにつかう袋が同梱されていますが、すぐに破れます。コメリの資材館で手に入りました。駅で販売しているみかんの袋です。
カニ網をテトラで使うとカニが絡まるところを見ながら釣りをすることができます。結構に面白いです。しかしテトラの中に引き込まれないようにしないと網がづたづたになってしまいます。甲羅が10センチを超えるイソッピを取ることができます。
エッチ蟹もそうですが、蟹を扱うときには手袋が必須です。鋏まれるというよりも、蟹の甲羅や足の先にある突起が痛くてしっかり蟹を掴めません。手袋がないとイソッピはカニ篭にへばりついてはがすのが大変です。エッチ蟹も鋏まれると出血します。どうも蟹は捕まえた直後は興奮しているのか攻撃的ですがしばらくすると非常に従順になり鋏まれることはまずありません。不思議です。
カニ網には40号程度のおもりがついているので投げる竿はかなりおもり負荷のある竿でなげます。
投げる場所はどうも同じ場所に投げ続けるとよいようです。しかし今日は潮が緩いのでその傾向が強かっただけかもしれません。
引き潮で投げると良いというのも仕掛けを沖に運んでくれるよりも餌のにおいが水脈にそって流れるからと推測されます。エッチ蟹は普段は砂に潜っていて餌の気配がするとそこに向けて泳ぎ出すようです。潮の流れをみて投げ込む位置をいつもおなじ流れに入れるようにすると良さそうです。
最後に
ヒョウモンダコです。
本来は九州、山口あたりの毒ダコでしたが、最近は千葉でも見られるようです。
昨日は5匹、今日は1匹みました。いずれもギャングの針にかかって来ましたから、かなり大量の毒ダコが生息しているようです。このタコはフグと同じ毒(
テトロドトキシン)を
唾液にもっていて噛まれると死ぬ場合もあるそうです。大きさは10センチ程度で興奮すると足の間にきれいに光る丸い紋が現れます。カニの天敵はタコですが、このタコはテトロドトキシンの他に唾液腺中にもうひとつの毒ハパロトキシンをもっていて、甲殻類を麻痺させる毒性をもつそうです。カニがたくさんいるのでヒョウモンダコもたくさんいるのでしょうね。それにしてもこれも地球温暖化の現象でしょうか。ヒョウモンダコについてはWikipediaをご覧ください。