ワタリガニと同じような生態でしょう。後ろ足が水かきになっています。
詳しいことは知りませんが、砂の中に潜っていて餌を感知すると出て来て補食するそうです。
水温が下がると途端に動作が鈍くなります。つり上げて寒風にさらすと死んだようになります。九十九里の広い範囲で採れるようです。
イワシとかサンマを餌袋に入れて網をつけて長い紐をつけて流します。潮にのって沖に出ていきますから、適当な時間に引き上げると網に絡まってとれます。
至って簡単な釣りです。流すだけですから釣りとは言えないかもしれませんが、状況によってそれなりに工夫があります。網はエビ網とかヒラメ網を束ねたものですから場合によると酷くこんがらがってしまうことです。網が丸くなってしまって蟹を捕捉する面積が狭くなる、引き上げたときに蟹と網がぐしゃぐしゃで蟹をはがすのに手間がかかります。
それと錘です。潮の流れに比してあまり重いと沖に出て行きません。また軽いと浮き上がってしまって網がからむ原因です。
網を手で投げる場合と竿で投げる場合があります。
手で投げるのは砂浜から潮に乗せて取るときですが、太東港の堤防などからは竿で深いところに直接に投げ込みます。
この蟹が不思議なことにまったく採れないときと一回なげて15分ほどで5、6尾採れることがあります。概して海底が荒れているときは不漁です。また水温が低いときは蟹の動きが鈍いために餌によってこないようです。
写真は網にかかった様子です。真ん中は小さいほうです。右側のは比較的に大きな蟹です。
さてこの蟹の食べ方ですが、鍋が最高です。まず彩り、それに出汁がすばらしい。味が濃いので、初めてのときは、出汁をとって身を入れるとか、しつこくならないように工夫が必要です。出汁を取るときは甲羅をはがしてふんどしをとります。足にはさみを入れると良く出ます。小さな蟹は出汁ですが、大きな蟹はそのまま入れてワタリガニのように食べます。鍋の最初から入れないと意外と火が通りません。
大きな蟹だけのときはサツマイモみたいにふかします。そのときは背中を下にして汁がでないように。
茹でるときは茹ですぎないように数匹で試したほうが無難です。マツバガニのようにおおきくないので茹ですぎてしまわないように。
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