寒くて釣りどころではありません。年寄りには寒空での釣りはだめです。そこで今日は本の紹介です。
高校時代の世界史の先生が中国近代史(現代史かな?)の専門であったのでみっちりと試験で鍛えられました。ですから蒋介石とか毛沢東、張作霖などの名前を教わりました。もちろん漢文の授業もありましたから杜甫や李白にも親しみました。
本当言うととても恥ずかしいとも思っています。それはアメリカ人などの西欧の人とは仕事をした関係で友人もいてその気質や考え方についてホワイトカラーだけでなく滞在先のホテルのメイドさんやバーテンさんなどからも伝わって来ています。もちろん映画や読み物からの情報がおおいのです。
しかし現代の中国については天安門とか餃子事件、近くは尖閣諸島の騒ぎなどから知ることは多いのですが、中国の全体像についてはものすごく曖昧で捉えどころのない印象しか持っていません。何しろ権力については中国共産党でひとからげにしか分からないのですから。またその政治と経済、解放軍、人々の生活ぶり、また日本で一緒にIT関係の仕事をした人(非常に優秀でした、コンピュータサイエンスについては私なんか足元にも及びませんでした)もいるのです。
しかしながら、全体としては混乱するばかりで、支離滅裂でそれらの間に一貫した脈絡をつけることができないでいます。それが余計に中国に対する不安の原因にもなっているように思います。
大方の日本人が同じように感じているのだと思います。
そういう方々に絶好の本があります。私の大学時代の先輩が書いた本ですが、いつの間にこれだけの知識と経験を積み上げたのか、この2月に出版されました。
なにしろ内容が多いので少しずつ読んでいる状態ですが、「中国人はいかに思考し、どう行動するか」中島一著です。通常の本屋で見つけるのは難しいかもしれません。中国人、中島一でアマゾンを検索してください。本屋で立ち読みしたのではこの本はもったいない。