ここらで総括しておくのも良いかなとおもいます。
これから移住してくる方の参考にでもなればという思いもあります。
1.移住者
引っ越して来て最初に出会った言葉が移住者です。その移住者はいずれも都会で仕事をして引退、もしくはそれに近い形で移って来た都会人です。移住者というのは、それを迎えた地元の人たちから見た言葉です。となりのお年寄りは、疎開して来た人たちと申しておりました。
移住者と在来の人たちの間に目に見えない垣根があります。特に私の世代は子供時代に田舎に疎開した経験や友人からその話を聞いております。だがこのような意識は呪縛のようなものだとおもって、こちらは意識しないように近所の付き合いをしました。私はうまい具合に進んでいるのだと思います。
どの移住者も同じような思いはあるので、そんな話を移住者同士で話すことがありました。皆の話しによると、この辺りでも垣根の高さが大分違うようです。この岬町は垣根が低くて、もっと奥の国吉あたりではかなり垣根が高いそうです。
岬町はそういう意味で開かれた土地で、それは海に近い所為かもしれません。
2.老人クラブ
釣りが好きなので、犬の散歩もかねて港には毎日でかけます。そこで釣りをしているのは地元の人もたくさんいますが、移住者も多いです。
そこで気がついたのですが、ゴルフとかそういった遊びをする人はあまりいなくて、いろんな遊びを知っています。パチンコも当然あるのですが、私から見ると、私が子供時代にやっていたような遊びを大人がやります。竹細工とか、植木とか、家の修理なんかもありますが、釣りは最たるものです。そんな遊び友達が集まって老人クラブのような感じになっています。土地の人と一緒に布袋竹の竹林にいって杖を作って来た友人がいます。こんどは尺八をつくるので一緒にやらないかと誘われます。
都会で言うと将棋とか囲碁のクラブです。この老人クラブは地元と移住者が交わるよい機会になっております。
3.交通手段、車
交通は不便です。川崎にいる頃は何処かに出かけるのに時刻表を気にすることはありませんでした。駅に着いて10分も待てば電車が来ます。
ここらでは東京に出るのに時刻表をJRのサイトで検索してからでかけます。1本逃すと1時間は待たなくてはなりません。駅の傍に駐車場を借りると月に3千円です。
市役所や郵便局は車でないと行けません。日常の買い物は幸いすぐ傍にスーパーがあります。車がないと生活できませんが、その車は軽トラックとか軽ワゴンが便利です。いまは2000CCのセダンに乗っていますが、いずれ軽に替えるでしょう。
海が近いので車はすぐに錆びるよと川崎時代に言われましたが、それほどではありません。場所に合わせてワックスがけなんかしません。いつも泥だらけで走っています。
だが港に停めるときはラジエータを絶対に海に向けて停めません。波は被らなくてもいつも細かい目に見えないしぶきが舞っているので、海にはお尻を向けて停めなさいと言われました。
4.人との距離感
これはきちんとした言葉があったと思いますが、人と人の間の空間的な距離は居心地の良い距離があって、それは文化的に違う、という本に書いてあったことです。それはともかく、
今住っている家から外を見回して人に姿を見ることはまったくありません。時たま畑に出ている人を見るくらいです。この辺りは立て込んでいる方ですが、それでも数百坪の広さの敷地に家があります。塀は槙の生け垣、あるいは何もありません。向いの何軒かは小さなお家がありますが、人が出入りしているのを見ることはありません。
だからほとんどの日常は数人の人に会うだけです。人と人の距離は非常にまばらです。人の体にしょうがなく当たるということは絶対にない空間に住んでおります。
そうなって思うのですが、都会に住んでいた頃は大変なストレスを感じていたのだろうということです。
5.千葉の人たち
千葉と言ってもいすみ市岬町の人たちでしょう。
とても親切です。和やかなお人たちです。子供たちは素直で、道であうと必ず挨拶します。道を徒歩で歩いていると、車を止めて声をかけて来ます。
何処まで行くのか、乗って行きますか?
しかし交通マナーは後進国です。全員がということでは決してありません。でもびっくりしたことをすこし。
- 踏切の一旦停止は守らない。そして踏切を横断中に後ろを見ると停まらないでついてくる車がときどきあります。
- 大きな道に出るときは一旦停止をしますが、小さな道は剣呑です。ミラーがあっても突然出てくることがあります。
- 横断歩道で人が待っていても車が止まりません。
- 酒酔い運転が横行しています。飲み屋の前に車を止めて飲んでいるという昔の姿にお目にかかることがあります。あるトンカツ屋はビールを出すのを止めています。お客ともめるのが嫌なのでしょう。
ながながとありがとうございました。
次回は釣りの話題にしたいです。
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